スレート屋根とは?
スレート屋根とは、セメント素材を薄く平たく固めた屋根材のこと。現在、日本の住宅で非常に多く採用されています。
スレートと呼ばれる素材は、実は大きく2種類に分かれおり、「天然」か「人工」かで違いがあります。人工の中にもさらに種類があるので、今回はそれらについて紹介するとともに、メンテンナスについても解説します。
スレート屋根の種類
天然スレート
泥岩などが地下で固まった素材を粘板岩(ねんばんがん)といいます。その粘板岩を薄い板状に加工した素材を「天然スレート」と呼びます。
鉱物のような風合いで独特な模様が特徴。耐久性に優れており、色あせしにくいというメリットがありますが、素材自体の価格も工事費用も高いのであまり一般的ではなく、希少価値の高い屋根材として知られています。
化粧スレート
セメントを固めた人工のスレートを「化粧スレート」といいます。天然スレートに似せているので「化粧」スレートと呼ばれています。
平らな屋根をしている家屋の大半はこの化粧スレートです。
化粧スレートは形状によって種類が分かれます。以下で詳しく解説します。
平板スレート
薄い板状に成形したスレートのこと。カラーベスト・コロニアルなどと呼ばれることもあります。一般の住宅で多く見られるのがこの平板スレートです。形状や質感も数多くのラインナップがあり、デザインの選択肢が豊富です。
厚型スレート
化粧スレートを瓦の形に成形して厚みをもたせたもので、セメント瓦とも言われます。本物の瓦よりも安価で施工できるということで一時期普及しましたが、現在はあまり利用されていません。本物の瓦ほどは耐久力がない上に、平板スレートより高価なため、採用されなくなりました。
スレート屋根の寿命とメンテナンス時期
一般的なスレート屋根自体の寿命は20~30年で、厚型スレート(セメント瓦)の場合は30~40年が目安です。
いずれも定期的なメンテナンスをしないと屋根の劣化は早まります。
色あせや塗装の剥がれ、コケの発生など症状が現れた場合はメンテナンスが必要です。
点検は5~7年ごとを目安に専門業者に依頼するのがおすすめ。
劣化症状を放置し、塗装が剥がれると素材のセメントが水分を吸収してもろくなり、一箇所のひび割れが全体に広がることがあります。また、塗装が劣化してから時間が経過すると、屋根材自体が水分を含みやすくなり、コケが発生します。これは防水効果がなくなっていることを表しています。
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