【漆喰の壁】

漆喰というと、昔から日本のたてものには良く利用されており、日本人には馴染みの深い建築材の1つです。

近年、漆喰への注目がたかまってきていることもあり、壁に漆喰が使われることも増えてきました。

廃材が土に還ることや、日本の湿気にも相性が良いことが再注目されている理由のようです。

そもそも漆喰とは、消石灰を主原料とし、海藻の一種や砂・刻んだ麻などを混ぜ水で練り合わせて作られています。

外壁材のほか、室内の塗り壁や瓦の接着や目地部分の充填剤としても用いられてきた、いわば「万能の建材」といえます。

その漆喰が再注目されている背景としては、曲面などにも塗装しやすい点や断熱性・防火性能などが高い点も挙げられます。

レトロでナチュラル感のある外観に魅力を感じるという方も多く、根強く人気のある素材なのです。

また、漆喰は二酸化炭素を吸収することによって強度を増す特性があり、しっかりと手入れを行っていれば、耐久性は100年を超えるといわれている建材になります。

古民家やお寺などにも使われており、何十年経ってその状態を保っていられるのは、漆喰の耐久性も1つの要因になっていると思われます。

【漆喰に塗装】

漆喰の壁に塗装するには専用塗料を使わなければなりません。

安易に漆喰に塗料を塗ってしまうと、漆喰のもつ本来の性能を失います。

また、1~2年ほどで塗装のひび割れや剥がれを起こしてしまう可能性が高くなります。

漆喰は「呼吸する壁」とも言われており、漆喰の表面には、 無数の微細な穴が開いており、この微細な孔に空気が通ることで調湿を行えるからです。

漆喰の壁に安易に塗料を塗ると、微細な穴がふさがれてしまいます。

そして、逃げ場を失ってしまった湿気は強い圧力で穴を塞いだ塗料を押し出そうとしてしまうのです。

そのため、使用する塗料は湿気をとおせる調湿性能を持った塗料でなければなりません。

また、漆喰の原料は、石灰石を焼いて水を加えた消石灰(水酸化カルシウム)が主原料となっています。

消石灰は強いアルカリ性を持っており、塗料は一般的にアルカリ性に弱い性質を持っています。

したがって、漆喰に塗料を塗るにはアルカリ耐性が強い塗料でなければなりません。